



名古屋大学キャンパス内において駐車料金の精算や車両ゲートを監視する交通整理員詰所の計画である。もともとはプレハブ小屋であったものをCLT工法によって建て替えた。
コストを抑えたCLTの普及を見据えた設計としており、今後施工するにあたり以下の点の検証を目的とした。
- 内外ともCLT現し仕上げでの耐久性能および断熱性能。
- 現しのため基礎および梁との接合に告示の接合金物が使えず、使用実績の少ないホームコネクターを使用しており、その施工性・構造・雨仕舞。
- 軒を四方に出しコストを抑えるため屋根のみ在来木造(一部鉄骨補強)としており、この施工性や構造・普及性の検証。
この詰所は槇文彦設計による豊田講堂の横に立地している。豊田講堂の外壁は杉板型枠による打ち放しコンクリートである。この詰所は杉材の打ち放しとも言えるが、コンクリートのようなグレーに塗装することで、擬態の反転を行った。
所在地 | 愛知県名古屋市 |
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構造規模 | CLT造、平屋建て |
延床面積 | 10㎡ |
構造設計 | 藤尾建築構造設計事務所 |
施工 | 藤澤建設 |
竣工 | 2019年 |